Love&CocktailⅡ


「乃愛……」




優人さんは弱々しく、あたしの名前を呼んだ。




どうしてだろう。




優人さんは男の人なのに、たまに守ってあげたくなる時がある。




優人さんはいつもあたしを守ってくれるけど…




守られてばかりじゃ、嫌。




あたしだって……優人さんを守りたい。




あなたを支えたい。




「優人さん…。何かあったの?悲しいこと?」




あたしが優しくそう聞くと、優人さんは小さく震え始めた。




「いいんだよ、乃愛…。大したことじゃな……」




「大したことなくてもいいよ?あたし達、夫婦でしょ。なんでも話してくれていいんだよ」




あたしは自分の胸に、彼の頭を引き寄せる。




お互いにまだ、何も身にまとってない今。




だからこそ…素直になれる気がする。




優人さんとちゃんと向き合える気がする。