「夢鈴…、さっきも言ったけど、もういいんじゃないかな?

もう、夢鈴は充分苦しんだんだから。夢鈴は絶対に、幸せになるべきだよ。

あれは、夢鈴が悪いんじゃない。だから、もういいと思うよ。そろそろ一歩、

踏み出していいと思うよ?ね?前に進もうよ」


「…うん。わかってるの…、前に進むべきだって。だけど、出来ないの…。

まだ、ムリよ…(拓也……)」


「夢鈴…」


「ごめんね…、こんな話しt(!? う゛っ…―――)」


「夢鈴!?」


「ハァっ…―――っ…(痛いっ…)」



突然、胸を押さえ苦しみ始めた夢鈴。


そんな夢鈴を見て慌てる由茉。


「夢鈴!!しっかりして!!今、先生呼ぶから!!」


そんな焦った由茉の声を聞きながら、私は意識を手放した。