しかし、夢鈴の顔はまだ青ざめたまま…。



「(う゛っ…!!ハァ…、ヤ、バイ…っ)」



突然、咳き込み始めた夢鈴。



「お、おいっ!!夢鈴!?」


透夜も慌てている…心配掛けてごめんね…。



勿論、夢鈴が病気だということは知らないからだ。


咳をし続ける夢鈴を心配そうに見詰め、背中を摩(さす)る透夜。


すると急に咳が止まった。



「(治まったのか?)」



とホッとして横を見る透夜。