「そうね」


「あっ、そうだ。こいつちょっと借りるわ」


と急に話を変え、私の手を掴んだ。


「えっ、ちょっと!!(夢鈴の病気のこと…)」


「心配すんなって。ちゃんと家まで送るし」



と夢鈴の手を引っ張って行ってしまったのだ。



「そー言うことじゃないんだけど…」



そう小さく呟きながら由茉はチラリと勇矢の顔を見た。



「しゃーない、追い掛けるぞ。序でに放課後デートしてこーぜ」


「またそうやって…。まぁ、久しぶりだしいっか」


「そうそう。つーか、あいつらいついつ知り合ったんだ?」