「えっ…(もしあの人だったら…)ううん、私はイーヤ。由茉行ってみれば?」


「え~…、夢鈴が行かないならいい」


「ごめんね、なんか…」


「いーよ。早く帰ろっか」


そんなことを言いながら、3人はその横を通り過ぎた。


「夢鈴!!」


すると、その中心にいたらしき人に声を掛けられた。


「(!? この声…まさかっ!?)」



バッと後ろを見て絶句する夢鈴。



「(やっぱり…。でも、何でここに?学校の名前、言ってなかったはずなのに)」


私は見なかった振りをし、そそくさとその場から離れた。