「はい」


そこにチャイムが鳴り、由茉と勇矢は教室へと戻り、

私はまだ大事を取ってこの時間は休むようにと言われ、ここに残ることになった。


…実は私は、生まれつき体が弱いの。


体が弱いと言うか…心臓に病気を抱えているんだ。


でも、決して治らない病気じゃない。


手術すれば、治る病気。


今はまだ軽い方だけど、悪化して行く病気で、早めに手術するように言われている。


でも私はずっとそれを拒んで来た。


手術が怖いわけでも、嫌なわけでもない。


だけど、どうしても受ける気にならないの。


これでも昔よりは良くなった方なんだ。