「えーと、まぁ、知らん者はいないだろうが、榊宮透夜だ。

仕事でいないこともあるだろうが、仲良くやってくれ。

何かあったら、協力するように」


「「「「「はーい」」」」」


クラス中の生徒が返事をすると、満足そうに頷く先生。


私は、返事をすることは出来なかったけど。


そして、透夜に私の横の席に着くようにと促した。


「では、ショートを終わりにする。号令はいい」


それだけ言うと、先生は教室から出て行った。


すると、あっと言う間に透夜の周りには人だかりが出来て、

次々に質問を投げ掛けられている透夜。


何だかこれから憂鬱になりそう…。


そう深く溜め息を吐く私だった…―――――。