数秒後、それはゆっくり俺の唇から離れていった。 「そんな目するから、こんなことになるんだよ」 放心している俺に向かってそう言い残すと水城は、何事も無かったかのように教室から出ていった。 どの位の間そこに立っていたのだろうか………もう外は暗くなりかけていた。 フラフラとした足取りで校舎を出るともう陽は沈んでしまっていた。 だが、そんなことにも気付かずおぼつかない足取りのまま俺は家に向かった。