スタートラインに行くとクラウチングスタートの体制を作るために、地面に手をつく。 (負けず嫌いって俺の悪いとこだよなぁ……) スタートの合図を出す人が手を挙げる。 「位置に着いてヨーイ………」 その声に頭を切り替える。 ここまで来たら絶対に負かしてやる!! 「パンッ!!」 その音ピッタリに俺はスタートラインから飛び出した。 走り出せば50mなんかあっという間、周りの女の子達のどよめきを背に俺はゴールラインを踏んだ。