「つーか、お前誰だよっ!!」
「こらっ海斗!お客さんにお前なんて言わないで」
お母さんの忠告なんかまるで無視をして、
一条君につっかかる海斗。
だけど、一条君はいつもの軽~いノリでニカっ笑った。
「んー?俺は一条壱。壱って呼んでな♪」
「呼ぶかよっ!!お前、さっさと此処から出てけ」
「もーやめてよ、海斗!!失礼でしょ」
攻撃的な海斗を全く気にしていないようで、
一条君はお盆にある麦茶をごくんと飲んだ。
「あ、ココアは転入生ちゃんで、コーヒーは弟くんの分だってママさん言ってたよー」
「軽々しく家のお茶を飲むなよっ!!」
「海斗!!!いい加減にして。わざわざ来てくれたのに、そんな言い方しないの」
私が少し睨むと、海斗はふんと鼻を鳴らした。
「……んだよ。せっかく2人きりだったのに……ぶつぶつ」
あまりにも小さく呟くから、
「え?なんて?」
と聞き返すと、海斗は焦ったように、
「な、何でもねぇよ!!!」
とプイっと顔を背けた。

