「姉貴って好きな奴いんの?」
「!!!」
びっくりして思わずプリンを落としそうになっちゃったよ。
いきなり何を言い出すかと思えば。
「……い、いないよ」
一瞬、和泉君の顔が出てきたけど、あんなスゴイ人を好きと言えるような勇気は私にはない。
「……ふうん」
探るような目つきで海斗が私を見る。
「な、何よ」
その視線から逃げるように私は顔を背けた。
「別に」
「じゃ……海斗はどうなのよっ」
「は?」
「かっ海斗はいるの?好きな人」
海斗から恋バナをするなんて珍しいもん。
何かお姉ちゃんに相談したいことでもあったのかもしれない。
そう思って聞いてみた。

