「……あれ?海斗。今日は早いんだね」
「早いんだね、じゃねぇよ!身体は大丈夫か!?」
心配性だなぁ、海斗は。
「うん。大丈夫だよ、ありがとう」
「だから雨の中滑んなって言っただろ!!」
雨にぬれた理由をお母さんに『道に滑った』ってことにしたのが、海斗にも伝わっていたみたい。
「……あ、はは。ごめんね」
嘘をついている罪悪感に若干胸が痛む。
「ったく。心配かけさせんな」
そう言って、海斗はブツブツ呟きながらも、コンビニの袋からプリンを取り出した。
「ほら、食えよ。姉貴、好きだろ?」
「ああ、これ。サンクスのプリンだぁ。ありがとう!!」
私の好きなコンビニのプリンを覚えていてくれていることに嬉しさを感じつつ、プリンを受け取った。
……本当に海斗は良い弟だなぁ……。
お姉ちゃん、幸せだよ。

