「……天宮さ、ん」
まるで怯えた子犬のような、そんな瞳で私を見つめる。
昨日までとはまるで違う和泉君に驚きながらも私は和泉君の顔を優しく拭いた。
「……風邪、引いちゃうよ?」
「なんで、僕なんかに構うんだ。ほっといてくれ」
体育座りで小さく縮こまる和泉君。
……本当にどうしちゃったんだろう。
でもとにかく、こんなところにずっといたら風邪引いちゃうもん。
「和泉君だから、構うんだよ」
私は優しく諭すように言う。
和泉君の目を見て。
自分でも、なんでこんなに必死なのか分からなかった。
だけど、このままにはしておけない。
このままにしておいたら、和泉君がいつか壊れちゃうような、そんな気がしたんだ。

