大ぶりの雨は、ちょっぴり気分まで憂鬱にさせる。
早く学校に着くように、足早に歩いていると……ココアと散歩していた野原が見えてきた。
「また行きたいなぁ」
散歩コースからは大きく外れるけど、綺麗な場所なんだよね。
そう思いながら、横目で野原を見ていると、私は進んでいた足を止めてしまった。
「……え?」
土手に、私が和泉君と座っていた土手に濡れた人影が見えたから。
ドクンと嫌な予感が体中に駆け巡った。
「な……なんで?」
雨で良く見えない。
見えないけど……、あの姿は多分……っ!!!
私は無我夢中で、その人影に近づいた。

