「意味、分かるよね」 私はコクンと頷いた。 すると和泉君は愉快そうな表情を浮かべる。 そんな表情をする彼に私は冷や汗をかいた。 だけど…… 私は、 そんな和泉君が信じられなかった。 じゃあ、あの時の笑顔は嘘だったの? あんなに無邪気に笑って、 クッキーを食べてくれて、 『ありがとう』って言ったあの王子様みたいな笑顔も、 『甘い匂いがする』って言ってくれた髪の感触も、 全部、全部…… 嘘だったの……?