「むー。転入生ちゃんのケチィー」
でも、何にもお礼しないのは失礼だもんね。
えーっと……あ。そうだ。
今日みたいにクッキー作れば良いんだ。
ちょうど材料も残ってるし。
我ながらナイスアイディア♪
教室に到着すると、鞄を取ってまだ帰りの準備が終っていない一条君に声をかけた。
「じゃあねっ!バイバイ、一条君!!」
「えぇ!?一緒に帰ってくれるんじゃないの?」
「今日は本当にありがとう!」
「転入生ちゃん、つめたああああ」
一条君のブーイングを聞きながら、私は教室を出て行った。
――明日、絶対美味しいクッキー作ってあげるから、ね。
一緒に帰れなくてごめんね。
そう思いながらも、顔はニヤけたまま家へと帰った。

