「ねぇねぇ刹那様!私のお弁当、食べて下さい~」
「私も、今日は張り切って作ったんですよ!」
「ふふ、そうなんだ。じゃあ、一口ずつもらうね」
横からは、和泉君を取り囲む女の子の黄色い声が聞こえる。
そうそう。先生が和泉の隣の席だって指定した時クラスの女の子が一斉に私を睨んだんだっけ……。
転入1日目にして『終わったな』と思った。本当に。
……?
今思ったけど、話しかけられない理由ってもしかして、そのせい……?
「……なわけないよ、ね……」
小さく独り言を呟き、私は卵焼きを口に入れた。
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