「それよりも、僕は一条が自慢してた卵焼きと君手作りのクッキーを食べれる方が嬉しいな」
また、王子様スマイル。
私、この笑顔に弱いみたい……。
だってすぐにドキドキしちゃうんだもん。
「そ、それは作りがいがあったよ。ありがとう」
「お礼を言うのはこっち」
慣れた手つきで、ポンと頭を撫でられる。
きゅんと胸の奥が苦しくなった。
「ねぇ……君の、髪の毛――……綺麗だよね」
そう言って、和泉君は私の髪の毛を一束取り、口づけする。
ビックリして肩をビクンと震わせた私をくすっと笑い、
「甘い……クッキーの匂いがする……」
いつもより低い、熱っぽい声で耳元で囁かれた。
「い、和泉く……」
ど、どうしちゃったの?
和泉君の表情は何だか艶っぽくて、顔を背けたくなるぐらい色気がある。
もう私ドキドキして倒れてしまいそうだよ。

