その日―― 夜の8時 空港って、結構広いんだな――‥‥。 零音が付くのは‥8時40分かぁ‥‥。 係員の人に聞いて、零音たちが出てくるゲートの前に待ってた。 周りには家族とか、俺みたいに誰かを待つ人が溢れかえる‥‥ってほどじゃないけど居た。 「‥‥遅いな‥」 40分はとっくにすぎてんのに‥‥ 遅れてんのかな‥‥。 「おい、聞いたか?‥‥飛行機が海に墜落したらしいぜ‥‥」 え‥‥‥‥。 「どこの!???」 「実はさ‥‥ここのゲートから出てくる‥飛行機だって‥‥‥‥」