そんなコトですら臆病で未熟な私が、由奈に対抗するなんて無理な話だった。 逆らえないという悲しさ 陰口を言われる辛さ そんな私を支えてくれていたのは‥‥ ‥‥春美チャンだった。 「零音さぁ‥最近ちょと調子乗ってんじゃない?」 「は?」 「なんつーか‥ムカつくんだよねぇ‥」 なんでコイツに言われなきゃイケナイのよ 殴ってしまいそうなくらい、拳が強く握られていたことに、自分でも驚いてしまう。 私に 私にもう少し勇気があればたぶん‥‥‥‥‥‥。