私はハッとした さっきまで泣いていたから顔が酷かったにちがいない 「波留くん、ごめんね。今、顔洗ってくるから!!」 「はっ!?」 「だってウチの顔が酷いから、顔背けたんでしょ?」 波留くんは 片手を顔にあて、ため息をついてから 「そうじゃないから、そうじゃねーけど…反則。」 「えっ?何が反則なの?」 と私が波留くんの顔を覗き込むと 一瞬しか見えなかったが波留くんの顔がほんのり赤かった