「ぅわあぁあぁあぁっ!?」


ガッシャーン・・・。


「す、すみません、
本当にすみません!!」


「いぇ・・・、
私は大丈夫です、
お気をつけて・・・。」


 
・・・イキナリこんなはじまり方で
ごめんなさい。


私は渡木亜矢美(とき あやみ)。
私立清華倭(せいがわ)中学2年生。

ただ今、
普通に歩道を歩いていたら、
出前のお兄さんに激突。

かなりの不幸体質です・・・。

それ以外は
ごく普通のただの女子中学生。


自慢じゃないけど、
成績は必ず学年5位以内で、
結構賢い方かな(笑)




・・・ガチャッ


亜「ただいまーっ。」


母「あら、亜矢美、
どうしたのその格好!
またなにかに巻きこまれたの?」



亜「うん、ちょっとね・・・。
着替えてくる・・・。」



私は階段を勢いよく駆け上がった。



・・・それにしてもこの格好、
さっきの衝突のせいで
泥まみれだ。


ホント、最悪。