好きなのに……





一瞬、時が止まったような気がした。


普通だったら嬉しいことなのに一番に頭に浮かんだのは、紗知のことだった。


「そう、なんだ……。紗知にはなんて言うの?」


「手紙で言おうかな……」


「そっか」



このとき、紗知に言えばあんなことにはなんなかったのにね。