「お前はここにいる、それが証拠だろ。俺が行かなきゃ全てが消えるかもしれないんだ……お前も、お前の親父も」 「穂高……」 「命ってさ、自分の為だけじゃないんだよな。大切なうえに一人の為だけにあるんじゃないんだって解った……過去の人たちってみんな一生懸命なんだ、でも、ちゃんと周りの事も考えてて、助け合ってて……それも悪くないなって思った」 「――……だからってお前が……」