ミッドナイト・キャナル

 外国の人だからハッキリとは解らないけど。

「どうして泥棒なんか」

 必死に声を絞り出し、問いかける。

「お前の知る処ではない」

「……」

 随分と時代がかった言い方に眉をひそめた。

 どこかに違和感がある金髪の男……彼は一体、何者なんだろう。

「なんて呼べばいいの? 本名を言えなかったら……」

「泉」

「!」

 言い終わらないうちに運転席の男が口を開いた。

「泉 恭一郎(いずみ きょういちろう)だ。そいつはベリル」

 あっさりと応えたことに目を丸くする。