ミッドナイト・キャナル

「キサマだけでも痛い目に遭わせたくてね」

「!?」

 男の目がギラリと輝き、青年は恐怖にじりじりと後ずさりした。

「助けは来ないぜ」

「う……」

 執念深い奴だな! と声を張り上げたくても、喉が詰まって何の言葉も出ない。

 少しずつ追い詰められていく──続きのリビングでテーブルに足を捕られ、よろけながらも倒れないように踏ん張った。

「死ねよ」

「!?」

 懐から取り出したナイフが電灯の光を反射して銀色に輝く──健吾は思わず目を閉じた。