春―‥

今、《秋桜学園》の校門前にいる‥。


今日から俺は高校生!!


「舞翔!!おっはよ〜」

「誓奈!!おはよ」


石黒誓奈[イシグロセツナ]
俺の唯一の幼なじみ兼親友。


誓奈と一緒に、門を潜った‥。


門を潜ると、

『かっこよくない?』
『かっこいい‥』

そんな声があちこちから聞こえた‥。


「やっぱどこでも言われるんだな!!‥大丈夫か?」

「‥あぁ」

「お前もいい加減女嫌い無くせよ〜!!」

「‥無理だな〜」



そう‥。


俺は、女という生物が大っ嫌い!!



理由は‥まあ‥‥。



とにかく!!嫌いなんです!!



なのに、女に囲まれたりするのはしょっちゅう。


話かけられたりもしょっちゅう。



だから余計、女嫌いが悪化する一方‥。


そんな俺を、誓奈はいつも心配してくれる‥。