「だとすれば、先生は僕をどのように救うのですかね」 何から救ってほしいかも分からないというのに。 「いずれは分かるさ」 言うなり、先生はソファー横に手を伸ばし、何かを取り出した。 黒い筒。それを渡される。 見かけによらず、ずっしりとしていた。 長さは手のひら二つ分ぐらいだろうか。筒にしては四角味を帯びているが。巨人の箸箱にも見える。 漆塗りらしく、表面上が鏡のように僕の顔を映していた。 「小狐丸だ」 「はあ……」