そこで先生は良心と来た。 命は重いと人間は知っている、だって、自分の命が重いのだから。 良心が傷つけば罪悪感にかられる。誰を殺しても同じ、ぎすぎすと内面から迫り来る荒波だ。 僕は良心を書き換えた。罪悪感を宿さない。つまりは何人殺しても同じ感情ということだ。 「クッ……」 吹き出した息は、汚れている気がした。二酸化炭素だけでも地球を汚しているというのに、僕の呼吸は人間を殺しかねない。 だって、僕が生きていると誰が死ぬのだから。呼吸とは生きること、殺しは故意に、また僕は人を殺すだろうな。