そりゃあふかふかのソファーに寝転がりたいが、見られた時の恥を想定して止める。 にしても、あの人はこんな広い家に一人で住んでいるのか。 結婚しているならば人妻として色気むんむんになるだろうが、魔法使いが結婚しているとは思えない。 指先の関節運動をしながら待てば、階段を降りる音がした。 五十代ぐらいの女性が先生と短い廊下で軽く話し、それなりにしたところで、先生は女性を玄関までお見送りした。 かくれんぼして忘れ去られた友達E君のようにはいかず、僕を覚えていた先生がリビングに来る。