「……」 すぐに脂肪の塊さんが目を逸らした。ちらりと重そうな瞼の中の黒目をこちらに動かしたが、僕が見ているとなると、覗き魔みたくまた逸らす。 実際に覗き魔とさして変わりないだろう。 「どしたの」 「変質者一名」 僕の視線に習う雫。 「えっと、人を見た目で判断するのは……」 小学生で学ぶ道徳はもっともだが、変質者は例外だろう。 「粘着されてる、毎日会うし、講義も必ず僕の真後ろ辺りに座っている」