あの日。
思い出したのは、僕が初めて人を殺し、愛した人を殺した日でもある。
居合わせたという形になるのか、僕がやったとも知らずに、『一緒に居合わせた目撃者』として、雫は僕に気づかっている。
自分も自分で、死体を見るという現場に遭遇したくせして。コットンよりも天然素材でできていて、人に優しい材質なんだから、雫は憎めない存在だ。
年間売り上げNo.1になれるだろうな、雫印のコットンがあれば。
「変わってなんかないけどなぁ」
「変わったよ。見た目も痩せてきたけど、中身も……前以上に何考えているか分からない。ピエロみたい」


