マナー違反な雫は、僕の許可も得ずに、箸でパスタをとろうとした。
「味覚大丈夫か?」
「美味しいものはいくら合わせても美味しいんだよ」
「一食に、ご飯とパンと麺を食べるのはやめた方が……ああ、分かったから、上目遣いするな」
一口どころか五口分ほど雫にやった。変わりに親子丼を分けられるが遠慮した。
「そーちゃんはいっぱい食べなきゃー。また痩せたんじゃない?」
タンパク質をきちんととってないからだろう。
「――あの日から、そーちゃん、変わったよね」
雨に雪でも混ぜたようなしんみりさで、雫は話す。
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