少々リッチな明太子スパが僕の毎度の昼食となりつつあるので。


「そーちゃん、まためんスパだー」


僕の前に座る幼なじみの、リスが人間化したようなくりくりおめめの彼女は言う。


「めんスパの何が悪い。麺類は、恋愛運をあげるらしいぞ」


「カップ麺も?」


「すまない、違ったかも」


カップ麺をすする奴に恋愛運が舞い込むとは思わなかった。

「因みに、めんスパと略すのはやめよう。麺(めん)のスパのようで、意味が分からなくなる」