自分の匂いが染み込んだ布団にくるまる。


巣作りもそこそこに目を瞑った。


いつもなら、殺害風景が映し出されるが、今日は少し違う。


白髪の美人。
眼球めいた月を見向きもせず、ただ血まみれの僕を見ていた。


中傷も喝采もしない、ただ興味深いという好奇心。


僕は玩具らしい。

随分と穢れた玩具だろうに。