時折感じるも、戻された内容物と絶妙なハーモニーをして、僕の頭を不愉快にさせる。 「かはっ、は……」 一通り、吐いたあとに、しばらくそこでじっとする。最初は汚いと思ったが、もう慣れた。 ――慣れたんだ。 死体には慣れないくせして、吐くことには慣れた。 この胃にアルコールが詰まったような気持ち悪さは、はてさて、いったい何から来るのだろう。 目玉を潰した感触か。骨を切っ先でごりっとした感覚か。死体を見た視覚か。分かんないなぁ、いいや、全部にしよう。