呪術をじゅじゅちゅと噛みもしない人にある種の尊敬を抱く。
「あ、じゃあ、柳葉草(やなぎば・そう)って言います」
カウンセラー相手に嘘は通用しないと、本名を晒した。
名刺入れをしまいながら、何かを思案し始める彼女。いや、まったくもって美人だ。二番目に好みだったりする。
「ソウ、明日、時間あるか」
イントネーションが独特な感じで名前を呼ばれた。顔つきは日本人だが、外国産まれと言われても驚きはしないだろう。僕も外国産まれならば、ブロンド美女を毎日拝めているのだろうけど、そんなよこしまな願いがあるから神様は僕を日本人にしたんだな。
残念だな、神様。今の現代、てれびじょんでブロンド美女は見れるのだ。


