心残りを涙と一緒に流した。
壊れたケータイに滴り落ちたのは、僕が下を向いたから。
覚悟していた、同時に、これは僕が願ったこと。
殺されるために生きた、死に急ぐために殺した日々。
やっとそれが報われて、心残りを消化してから行けるのだから、僕はとんだ幸せ者だ。
「ありがとうございます……」
ここまで来るのが長かった。
「ありっ……がっ……」
死にたいを認めずに、他人の命を巻き込む馬鹿者の一生がやっと閉じられる。
「せん、せ……っ、ありがっ……」
僕を救ってくれた先生に。何が救いなのかも分からなかった僕に手を伸ばしてくれた魔法使いに。


