今日も今日とて僕は僕をコロシます



大人の付き合いなんだなぁ。僕と雫の会話が幼稚に思えてきた。――でも、あれはあれでかけがえのない一時だけど。


「先生とあの刑事さんは長い付き合いとかだったりするんですか」


「いや、あいつがこちらに来た時にたまたま道すがらに会って、私が声をかけた。――聴き込み調査していたのはあいつだが、その時にあいつが使っていた万年筆が、その、なんだ、かなりのお宝でつい声をかけてしまった」


先生が言うお宝とは、その万年筆がレア物というわけではなく、愛着度の割合が高い万年筆という意味だろう。

前にリサイクルショップ巡りして所有者の愛着(心)がこもった物集めをしていると言っていたし。


「声をかけるなんて余程の物だったんですね」