今日も今日とて僕は僕をコロシます



話の端々にこの刑事さんは僕を犯罪者扱いしているんだろう。


強めな語調が責めているみたいだ。


「刑事さんは正義感が強いですね」


「正義感じゃないさ、当たり前のことをしているだけですよ。犯罪(罪)を裁くのは法だが、犯罪者(人)を裁くのは人だからな。

私がやっているのは規則守れない馬鹿どもをしょっぴくだけだ。誰一人残さずに。それが正義感と言うならそうしてくれて構わないが、犯罪者を野放しにしない人が正義感が強いだなんて――“特別”だと思われたくはありませんよ」


いちいちかっこいいことを言う刑事さんだな。


刑事がいて犯罪者がいる。その仕組みが定着してしまったのはいつで、犯罪者を捕まえる人が特別と思われるようになったのはどこから始まったのか。