今日も今日とて僕は僕をコロシます



(三)


『送っていきますよ』なんてナンパみたいだなぁと今更思う。


けど、隣で運転をする刑事さんの横顔は娘を送り届ける父親みたいで理想的な渋さを兼ね備えていた。


絶対、この人のステータス作れば、攻撃力防御力の他に渋さ力なんて混じるぞ。

それが刑事なんてのをやっているんだから、世の中捨てたもんじゃないというか、こんな歳の取り方したいとも思える。


ついで、刑事さんの車がスバル360(てんとう虫)だったのでそこに痺れる憧れるーな僕だ。


「刑事さんって、ご家族いるんですか」

狭い車内、沈黙が敵化となろう雰囲気は喋りを余儀なくさせる。


家族話題を出したのは、やはりお父さん風味だからだ。これで一人身とか言ったら笑うどころか期待を裏切られたと車から降りよう。