もしも被疑者ならば、警察は僕の部屋まで来て、堂々と署まで連行するだろう。
それが呼び出し。
さも当然の理由をつけての、法を破らない範疇で動けることをした。
いや、無能と言って悪かった。よくできた芝居までするんだから。
「いずれ分かるぞ」
愛想が良さげな対応は穿け、犯罪者への厳しい言葉遣い。だが、どんなにしても、今はまだ手錠をかけられない。
「ゴミ袋の中にはコンビニのレシートもあった。日付と時間から監視カメラでも見て、あんたが映っていれば、すぐにでも分かることだぞ」
「そうして今のまま捕まらないとしたら、別の“何の証拠もないゴミ袋”から出てきたレシートですね。
いくらゴミ袋がいっぱいあろうとも、もしかしたら“その一つだけ”が僕のかもしれないし。まあ、仮にですがね、仮に。だとしたら、監視カメラに僕が映っても何らおかしくない」


