吐き気をこらえつつ、ふーんそれで?的な感じで、僕は刑事さんを見た。
「その中の一つにこれが入っていました。他にも二着ほど、血がついた衣服がね」
「なんでそんなものがあったんでしょうね」
「竹山の血――なんて見る量からにしてあり得ませんが、調べた結果、面白いことが分かりまして」
Tシャツの胸ポケットから刑事さんが一枚の写真を出した。
小太りなおっさんだ。デュフデュフと呼吸しそうな変質者加減がある。
「二週間前に、木楽町墓地で発見された男の血と合致しました」
ああ、あいつか。
暗がりだったし、顔など分からなかった。
「手口から見て、県内を騒がせている連続殺人犯の被害者であると我々は見ているのですが――その被害者の血がついた服が竹山の部屋にあったゴミ袋から発見された。
残り二着は、日が経ちすぎているためにまだ鑑定中ですが、すぐに分かることでしょう」


