「脱げよ」
「……」
予想はしていた。
ドーテー豚の狙いと来ればこれだろう。
男となりあの歳となれば、欲も半端ない。
場とか時とか雰囲気なんか関係ない。
やりたい時にやれればいいに違いなく、豚の思考は読み取りやすかった。
「全部脱いで、シてみせろ。一人でシて俺に見せろ」
はあはあと、これからの展開に息を乱し始める豚。
一人でやれとは相当に僕のパンチが効いたか、警戒しているらしい。
裸になるなりあいつが来たら雫と逃げるつもりだったが……ああ、いや、どちらにせよ、興奮が最高潮になればあの豚は自分のもんを僕に入れに来るだろう。
僕と豚がやっている最中に雫がなんとか逃げればいい。もしもダメならまた殴り飛ばす。


