今日も今日とて僕は僕をコロシます



情けない叫びだが、効果的なことをしているために僕は言われるがままだった。


雫が苦しそうに身をよじる。


「ぶ、ふっ……、よくもっ、俺の想いを踏みにじったなっ。俺がこんなにも愛しているんだ、お前も愛するのが普通だろ!だろっ!」


ぎゅうぅと音がついて見えるほど、太い指が雫の首を圧迫していた。


「やめろって……!」


「俺がここまで愛してんだ!お前も愛せよ!」


「分かったから、いいから、離せ!」


分かったから、の文で豚の指が緩む。口を塞がれているため、雫は鼻で大きく呼吸をして、泣いていた。


ふざけんなと、雫を泣かすなとあいつに飛びかかりたいが、危険が伴う。


二度目はない。
また先ほどみたく突き飛ばされたりなんだりすれば、確実に雫の首は折られる。

それこそ、百合の茎のように。