「行きます。ドリアに半熟卵乗せてくれるだけで行きます」
リッチさに負けた。
だってただのドリアじゃない。値段が上がる半熟卵乗せだぞ、とんだブルジョワじゃないかっ。
因みに僕の中のブルジョワのイメージはセレブだ。
「それに先生と対面して食事ができるなんて」
「にやつくほどか、それは」
「世の男どもだけではなく、女だってにやにやですよ」
「ないと思うがな」
「先生は自分の魅力に気づいた方がいいかと」
綺麗な上に魔法使いだなんて、かなりのステータスだ。ラスボスを倒せるぞ、きっと。
うきうき気分ながら、半熟卵ー半熟卵ーと知らずと唾液を口にためてしまう。
おとと、と飲み込んだところで、ポケットに入れていたケータイが鳴った。


