「いえ、僕は先生を信じていますので。因みにカラスはどんな噂を?」
「単なる井戸端会議さ。どこぞのゴミ捨て場では食料が豊富だの何だの。普段なら耳など貸さないが、お前の場合は夜な夜な出歩いているからカラスに覚えられたらしい。
最近は、あの人の血の匂いを漂わせた小柄人間出ていないなどと言っていた」
「カラスに殺意を覚えますね」
カラスにまで小柄と言われるとは。お前の方が小さいと踏んづけたくなった。
恐らくは、カラスがそんな話をしなければ、先生も来るつもりもなかったんだろう。唯一、カラスを誉めるならば、先生に会わせてくれてありがとーだが。


