憎めないというか、あんなことで先生との間に溝ができるほど僕は先生を嫌ってないし、先生に至っても僕を突き放すことはしないのだろう。
伸ばされた手は僕を掴む。見えなくとも、きっちりと僕を掴むんだ。
「ところで、凄い偶然ですよね。先生の家、ここから遠いのに」
「リサイクルショップついでに、どうしているかと様子を見に来た。外で会ったのは偶然だがな」
「あー、なるほど。……って、あれ。僕の家、教えましたか」
「ついでだと言った。道すがらにいた、カラスがお前の話をしていてな。聞いてみたら近くにお前が住んでいると言っていたので、どうせなら様子をとこちらに来たまでだ」
「……、魔法使いライフですね」
「妄想と思うならそう思えばいい」


