「かき氷機だ」
「あー、夏ですねー」
棒読みで言ってみた。
小さいお子さんがいる家族ならば、父親が子供に、自身の懐古を教えようとかき氷機を買うだろうが、先生みたいな美人さんがかき氷機を買うのは何だか不釣り合いに見えた。
「リサイクルショップに行ってきたんだが、珍しさからつい買ってしまった」
「案外、お金に頓着はないんですね」
「ああ、私の悪い癖だ。衝動買いに近い。ただ買って後悔はしないからな、やめようとも思わないんだ」
「衝動買いを後悔しないってかなり凄いですよ……」
「買ったものは最後まで使うものでな」
「あー、だからリサイクルショップとか。お前が使わなかったものを私は最後まで使ってやるぞ、的な感じで優越を感じるんですね」


