何がしたいのか分からない。
死にたいとも生きたいともわざと考えなかったのが仇になったか、ことここに来て僕は途方にくれてしまった。
僕がとんだ間抜けで臆病者というのは、分かったが。
で?
それがなに?
言えば、開き直った。今までの方針をそうかと簡単に変えられるなら、僕は既に首を吊っている。
できなかったから“こうして来た”んだ。
不器用でも、理解不能でも、間違っているでも、僕のことは僕が決めよう。
やることは変わらない。
僕は僕さえも騙して、これからも“生きて死に急ぐ”。
「――と、あれか」
先生の家からそのまま部屋に帰らず、僕は県外ぎりぎりの位置にある町に来ていた。


